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イタチ(WEASEL)と呼ばれた男

その昔、茶樹の畝間を這いつくばるように歩く姿を「イタチ」と揶揄された男がいました。

まだお茶の”品種”という概念が一般的でない時代。男は、優れた茶の樹を見つけ出すために、古今東西を飛び回り、時には海すらも渡り、ありとあらゆる茶の樹を吟味したと言います。

時代にあまりに先駆けた考えを持つ男に理解者は少なく、時には必死に集めた茶樹を全て薪にされてしまったこともありました。それでも諦めることなく、その生涯をお茶に費やしたその男。全ては、美味しいお茶を作るため。ただそれだけの情熱が彼を突き動かし、そして遂に、彼の功績は理解されることなく、その生涯は幕を閉じました。

数十年後。男の見つけたある品種が、日本で最も多く作られる品種となりました。それが、現在も尚、緑茶用品種の7割以上の国内シェアを誇る、”やぶきた”です。

男の名は杉山彦三郎。「イタチ」と揶揄され、無念のままにその生涯を終えながらも、日本のお茶の品質向上に、そして、現代におけるお茶の多様性に、歴史上最も大きく貢献した男です。

 

シングルオリジンの魅力

お茶には、多くの品種が存在していて、品種ごとにその味わいは大きく変わります。

 

濃厚な旨味を持つお茶
ミルクのような甘味を持つお茶
キレのある渋みを持つお茶
花やハーブのような香りを持つお茶

気候、立地、栽培法、加工法 etc… お茶の味わいを左右する要因はたくさんありますが、中でも一際大きくその味わいを変化させるのが、品種です。

品種の魅力を最大限に味わうために、私たちは既存の合組(ブレンド)のお茶ではなく、単一品種・単一農園で作られたシングルオリジンのお茶を選びました。

その品種が、どんな香りや味わいを持つ品種なのか。 

その生産者が、どんなコンセプトや想いを持ってお茶を作っているのか。

シングルオリジンであれば、そのお茶が持つ味わいだけでなく、誰が、何処で、どんな想いで作られたお茶なのかがはっきりとわかります。

そんなお茶の持つストーリーに魅了され、私たちは全国の生産者さんの元を訪ね、美しい茶畑を前にしながら彼らの想いや苦労を聞き、数えきれないほどのお茶を飲んできました。

どんな想いや歴史を持って作られたお茶なのか、
その美味しさの理由がどこにあるのか。

それを知った上で飲むお茶の美味しさと面白さは、私たちを夢中にして離しません。

 

イタチ(WEASEL)のように

そんな、日本中の美味しいお茶を求めて各地を駆け巡る自分達の姿が、杉山彦三郎の姿と重なりました。

彼が見つけ出した”やぶきた”という品種は、一時は日本の80%以上を占めていたこともある、間違いなくお茶の歴史を変えた品種です。

そして時代はさらに進み、今では100種以上もの品種が正式に認められています。名前の付かない未登録のものまで含めれば、その数は数百種にも、数千種にも及ぶかもしれません。産地や作り手によってさらに味わいは変化し、お茶の味わいは無限に広がっています。

無限の選択肢の中から、全国各地を巡り、美味しいお茶とその背景にある想いを見付け出す。手間も時間も惜しまずに、ただひたすら、美味しいお茶を見付けるためだけに。

そんな私たちの取り組みとその軌跡を、私たちもそうありたいという願いを込めて、「WEASEL(イタチ)」と名付けました。

日本中の産地を尋ねて厳選した、シングルオリジンの日本茶たち。この魅力的なお茶を、それぞれのお茶が持つ個性と面白さを、私たちだけでなく、一人でも多くの人に楽しんでほしい。

 

あなたが、あなたの好きなお茶を見付ける。その一助になれれば幸いです。